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女子高生・車座フォーラム

女子高生車座フォーラム 2022 グループワーク講師紹介

【文学部】
文学部グループ担当の黒島 妃香です。
専門は心理学で、特に動物(サル、イヌなど)の認知能力の進化と多様性を研究対象としています。文学部で動物の認知?と思われるかもしれませんが、ヒトと他の動物との心の在り方を比較することで、ヒトの心の特徴を明らかにすることができ、ヒトの心の起源を研究することにもつながります。
文学部では人文学の基盤となる多彩な学問が提供されており、それぞれの研究分野の第一線で活躍されている先生方が多数在籍されております。私も高校生の時には想像できなかった未来に来てしまいましたが,大学で何が学べるのか、大学での研究活動や将来について、お気軽にお尋ねください。ご参加、お待ちしております。

【教育学部】
教育学グループ担当の奥村 好美です。
私の専門は教育方法学です。特に、オランダの教育をテーマにした研究や、カリキュラムや授業の改善、教育評価などに関する日本の学校現場との共同研究を行ってきました。
教育学部では、学校教育に限らず、人間、心、社会について、幅広い視野でさまざまな角度から学び、研究することができます。これらのテーマについて関心がありましたら、ぜひグループワークにご参加ください。グループには、学生も参加してくれるため、学生生活のリアルについても詳しく聞くことができます。みなさまとお話できるのを楽しみにしております。

【法学部】
法学部グループ担当の宇治 梓紗です。
私の専門は政治学で、地球環境問題をめぐる統治(ガバナンス)のあり方について研究しています。
法学部では、法律、政治、経済、歴史、思想といった要素を融合させた多種多様な科目が開講されています。法学部での学びは、今日のルールがどのような歴史のもとに作られ、どのように機能し、新しい課題に対してどのような修正が求められるのかについて、多面的かつ論理的に思考する力を養ってくれます。法学部には単位交換留学の制度もありますので、国際的な視点を深めたい人にもおすすめです。法学部の卒業生は、法曹界だけでなく、日本政府や国際機関、民間企業などでも活躍しています。私自身、京大法学部出身なので、大学生活なども含めて、何でも気軽に質問してくださいね!

【経済学部】
経済学部グループ担当の岩島 史です。専門は、労働・消費のジェンダー分析で、特に近現代の農業・農村を対象としてきました。
日常生活のなかで、「当たり前」だと思っていたことが、実は数十年前に新しくできたものにすぎなかったことや、地域や世代、階層などに限定されたものであることがわかるとき、研究はとても楽しいです。経済学部には経済学理論、応用経済学、社会経済学、経済政策、経営学・会計学、歴史・思想史など多岐にわたる分野の研究者が所属しています。経済学部でやってみたいことがある人、まだ決めていない人、どちらも歓迎です。また私は学生時代、食料問題や貧困問題に関心があったため、農学部に所属していました。文系・理系問わず、お気軽にご参加ください。

【理学部】
理学部グループ担当の松岡 彩子です。
地球惑星物理分野の研究をしています。地球惑星物理は、地震や気象など広い範囲の学問ですが、私の専門は、地球や惑星の周辺や太陽系内の空間で起きている現象(オーロラなど)の物理です。人工衛星に観測機器をのせ、データを取って解析する手法で研究をしています。より高い性能の観測器を開発することによって、宇宙についてより多くのことがわかっていきます。
理学は、その名の通り理(ことわり)を追求し、この世界で起きている法則、原理を明らかにしていく学問です。なぜ?というシンプルな思いが、学びや研究の原動力となります。なぜ?の世界に興味をお持ちの皆さんのご参加をお待ちしています。

【医学部(医学科)】
医学部医学科グループ担当の瀬海 美穂です。
私はがんと免疫の研究を行っている研究者です。がんの始まりは一個あるいは数個の細胞に起こる変化で、その細胞に次々と変化が起こることでがんが進行すると考えられています。がんの研究は精力的に進められていますが、まだまだわからないことが多く、がん化の仕組みや初期段階のがんについて明らかにすることが私の研究です。
医学部には臨床から基礎まで様々な研究室があります。分野を越えて研究のおもしろさをお話できたらと思います。このグループには大学生にも入っていただきますので、研究に限らず大学生活についてなど気軽にご質問ください。みなさまのご参加をお待ちしております。

【医学部(人間健康科学科)】
医学部人間健康科学科グループ担当の木下 彩栄です。
私の専門は、脳神経内科、特に「認知症の病態とケア」です。高齢化社会において、激増する認知症患者さんの問題は社会全体で取り組まねばならない問題となっています。こうした患者さんの生活を支えるためには、医師だけではなく、看護師、理学・作業療法士、介護士、ケアマネ、薬剤師などさまざまな職種の人が関わる必要があります。そして、これらの多職種連携と分野横断的な学際的研究が重要になります。
人間健康科学科は、こうした医学、医療における幅広い知識を学べるところです。看護、リハビリ、臨床検査やAIを用いた最先端の医療まで、一緒にお話しましょう。

【薬学部】
薬学部グループ担当の申 惠媛(しん へうぉん)です。専門は細胞生物学です。
みなさんの体は約37兆個の細胞からなっていて、これらの細胞は様々な組織で固有の形や機能を持っています。細胞は生体膜で仕切られていて、その膜を介して栄養を取り入れたり、病原菌やウイルスが侵入したりしています。私は、このような生体膜の機能について研究をしています。研究室では、顕微鏡をのぞいたり、遺伝子を扱ったりしています。
薬学部では、生物学、化学、物理学、医療薬学の学問を学びます。私は、科学者になりたいと思い韓国で修士修了後、日本・ドイツに留学して、日本の大学で研究することになりました。皆さんの疑問や質問にお答えします。お気軽にご参加ください。

【工学部】
工学部グループ担当の栗山 怜子です。
私の専門は熱工学・流体工学です。髪の毛ほどの太さの微細な管内で生じる流れや熱・物質の輸送現象を、光を使って計測・制御する研究を行っています。メーカーの技術者だった父の影響か、ものづくりへの興味を抱いて工学の道に進みました。大学の研究室で、目には見えないミクロの流れを光で捉える面白さに魅了され、今に至ります。現在は2度目の育児休業から復帰し、研究と育児の両立に奮闘中です。
工学部には女性が少ないイメージがあり、進学に不安を感じる方もいるかもしれません。グループワークには京大の「今」を知る学生も参加しますので、皆さんの疑問や悩みをぜひ気軽にぶつけてみてください。工学部を志望する人も、まだまだ迷い中の人も、将来について楽しくおしゃべりしましょう!

【農学部】
農学部グループ担当の檀浦 正子です。
森林科学科に所属しており、森林や樹木の炭素循環を研究しています。大きなリュックをしょって、日本や世界のいろいろな森林に調査に出かけています。環境変動に脆弱な北方林で雪解けが年々早くなるなど、温暖化の影響を肌で感じることもあります。
農学部ではたくさんの分野があり、生命や生物を対象にした基礎的な研究や、実学としての農学をまなびます。人は食べることなくしては生きていけません。そして人が何かを行うことで環境に与える影響も無視できません。これからの農学は、人の役に立つといった基本的な姿勢とともに、人と環境の相互作用についてもきちんと考え、地球上の生態系を維持していくためのとても大切な学問です。

【総合人間学部】
総合人間学部グループ担当の朴 白順(ぱく ぺくすん)です。
専攻は、脳に損傷を受けた患者さんの心理症状を詳しく調べることで、どのような脳領域がどのような心の働きと関係しているのかを探る研究です。脳と心の関係を研究する方法は多岐にわたりますが、その中の1つが脳損傷研究です。患者さんと対面しお話をしていく中で、ご本人たちが気づかないが大事な点や、実生活上でお困りの点などが研究の仮説を引き出すことにもつながります。
グループワークでは、研究の楽しさやその限界点に関するお話、また素朴な疑問などについて、率直に話し合えればと思っております。皆さんの興味の発掘や刺激になれば幸いです。