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女子高生・車座フォーラム

女子高生車座フォーラム 2023 グループワーク講師紹介

【文学部】
文学部グループ担当の小林 久美子です。
私は20世紀前半のアメリカ小説を研究しています。当時のアメリカは、急激な都市化、移民の流入、〈新しい女性〉の台頭など、旧来の社会制度に疑義を突き付けるような現象が次々と起こりました。小説家たちは、その変化を活写すべく、新しい表現形式を模索し続けました。作家それぞれの模索の様子をテキストから看取することは、文学研究における最大の楽しみのひとつだと思います。
京大文学部では哲学、歴史学、文学、そして行動科学に至るまで、幅広い分野の学問が提供されています。もし何か関心のある分野があれば、フォーラムにご参加ください。研究のみならず、文学部生の日常生活など、気になることがあればお気軽にお尋ねください。

〇ファシリテーター文学部4回生/人文学科・アメリカ文学専修
文学部2回生/言語学専修

【教育学部】
教育学グループ担当の西 見奈子です。
専門は臨床心理学です。心に苦しみや痛みを抱え、生きづらさを感じる人々をどのように理解したら良いのか、またどうやって支援できるのかを実際のカウンセリングや心理検査などを通して研究しています。
教育学部では、教育、人間、心、社会について、さまざまな角度から学び、研究することができます。これらのテーマについて関心がありましたら、ぜひご参加ください。グループには、学生も参加してくれるため、学生生活のリアルについても詳しく聞くことができます。みなさまとお話できるのを楽しみにしております。

〇ファシリテーター教育学研究科修士課程1年/教育学環専攻 臨床心理学コース

【法学部】
法学部グループ担当の和久井 理子です。
経済法という法学分野が専門です。経済法は、独占禁止法など、ビジネスを行う事業者の行動を規律する様々な法律をカバーしています。カルテル・入札談合、ビックテック(Google、Apple、Meta、Microsoft、Amazon)の市場支配の問題、公正取引委員会など、ニュースになることも多いです。
法学は、このように、経済、社会、政治、国際関係など、様々な事柄にかかわり、これらの場や関係性におけるルールがどのようなものか、どのようなものであるべきかを、学び考えていく学問分野です。正義、平等、人権、平和、持続可能性、環境など、まもるべき価値がなにか、そして、それはどうすれば実現できるかを探求する学問と言い換えることもできそうです。歴史、実証、哲学など、様々なアプローチが採用されています。また、京都大学法学部では、法学とならんで、「政治学」も重要な柱となっています。グローバル(世界的)・普遍的な視点を身につけたい人、身近な関係性の中で様々な課題を解決したい人、将来企業で活躍したい人など、広く、おすすめできる分野です(法学部は、弁護士や裁判官を目指す人だけが行くところ―では、ありません)。ぜひ、お気軽にご参加ください。

〇ファシリテーター法学部4回生/日本国憲法専攻

【経済学部】
経済学部グループを担当します岩島 史です。
専門は、労働・消費のジェンダー分析で、特に近現代の農業・農村を対象としてきました。日常生活のなかで、「当たり前」だと思っていたことが、実は数十年前に新しくできたものにすぎなかったことや、地域や世代、階層などに限定されたものであることがわかるとき、研究はとても楽しいです。経済学部には経済学理論、応用経済学、社会経済学、経済政策、経営学・会計学、歴史・思想史など多岐にわたる分野の研究者が所属しています。経済学部でやってみたいことがある人、まだ決めていない人、どちらも歓迎です。また私は学生時代、食料問題や貧困問題に関心があったため、農学部に所属していました。文系・理系問わず、お気軽にご参加ください。

〇ファシリテーター経済学部4回生/経済経営学科

【理学部】
理学部グループ担当の久家 慶子です。
私がいる地球物理学分野は、地震、火山、海洋、大気、磁気圏などの物理を研究していて、私の専門は地震学です。地球の半径は約6400kmあるのに、私たちが直接見ることができるのは表層の数kmです。私は、地震時にでる地震波を地表の機器で観測したデータと、物理法則による数値計算を使って、地球内部に何があるか、どのように地震が起こるのかを研究しています。
理学は、数理や自然の基礎的な法則や原理を明らかにする学問で、研究の対象はとても広く、本理学部は、緩やかな専門化のもと、1学科制をとっています。入学後に自分の興味を探りながら学問をすすめることができます。どうぞお気軽にご参加ください。

〇ファシリテーター理学研究科修士課程2年/生物科学専攻

【医学部(医学科)】
医学部医学科グループ担当の藤岡 麻友です。免疫学を専門に研究しています。
医学部を卒業した後は、患者さんに接する医師の姿がイメージしやすいと思いますが、必ずしもそれだけではありません。どのような診療科があるのか、どのような研究分野があるのかに加えて、女性が医学部に進学するとはどういうことかということも含めて、いろいろとお話できればと思っております。
大学での授業や課外活動のこと、大学卒業後の進路のことなど、なんでも気軽に質問していただければと思います。お話するなかで、みなさんの将来を考えるヒントを見つけていただけると嬉しいです。

〇ファシリテーター医学研究科博士課程2年/医学専攻(発達小児科学)
医学部2回生/医学科

【医学部(人間健康科学科)】
医学部人間健康科学科グループ担当の谷間 桃子です。
私は理学療法士でヒトの体の構造と機能に興味を持っています。その中でも膝関節構造に着目し、発達過程も含めたその構造と機能の関係性について明らかにすることが私の研究テーマです。人間健康科学科には看護、総合(検査技術)、リハ(理学・作業)と複数のコースが存在しますが、医学・医療という共通のテーマのもとに分野の垣根を超えて最先端の幅広い研究が行われています。また卒業後の進路は、医療分野にとどまらず行政や企業からアカデミックまで多種多様です。
グループワークではパワフルな院生も参加してくれます。研究の楽しさやその裏側、学生生活や進路からライフワークバランスまで、ぜひ一緒にお話しましょう!

〇ファシリテーター医学研究科修士課程2年/人間健康科学系専攻 理学療法学講座

【薬学部】
薬学部グループ担当の樋口 ゆり子です。
病気を治すには、病気になる仕組みの解明や、治療のターゲットを定めた治療方法や診断方法の考案が必用です。薬学では、これらを幅広く学び、研究者がそれぞれ独自のアプローチで研究をしています。
したがって、基礎的な物理、化学、生物のいずれも必要です。私は、ヒトの細胞や遺伝子を治療薬として使う治療法開発に向けた研究をしています。新しい治療法なのでまだまだ不明な点、解決すべき課題が沢山ありますが、その分、夢があってやりがいを感じています。薬学でどんな研究が行われているのか?大学生の生活は?卒業生の進路は?など、みなさんの疑問や質問にお答えします。

〇ファシリテーター薬学研究科修士課程2年/薬科学専攻 薬品動態制御学

【工学部】
工学部グループ担当の良永 裕佳子です。
私の専門は有機化学です。様々な化学反応を駆使して自分だけの分子をつくっています。特に高分子の合成に興味を持っていて、分子の細かい構造を設計し大きな分子全体を組み上げることで狙いの物性が現れないかと研究を行っています。また合成した分子が思ってもみなかった性質を示し驚くこともその醍醐味の一つです。
工学部で扱う学問分野はよく「ものづくり」と称されますが、つくる「もの」は多岐に渡っていて、ナノサイズの材料から巨大装置、都市インフラ、情報システムも含まれます。またそれらを製造する・解析する手法の開発なども重要な分野の一つです。自分だけの「ものづくり」に少しでも関心をもった方は、ぜひ一緒にお話しましょう。

〇ファシリテーター工学研究科修士課程1年/合成・生物化学専攻

【農学部】
農学部グループ担当の片山 礼子です。
専門は果樹園芸学で果実成熟のメカニズムについて研究しています。細胞壁がありほとんど移動しない植物は環境に適応した様々な生存戦略を持っています。
果樹を含む多くの作物はヒトにより栽培化され、多様で魅力的な形質をたくさん持っており、次第に明らかにされつつあるその仕組みにはいつも驚かされます。
農学は実学ではありますが、基礎科学から学び知識を積み上げ応用へ繋げる必要があります。私には小学生と中学生の子供がいます。
将来の地球規模での気候変動や世界の経済情勢を慮り、生物にとって必須である食料や生存環境に関わる農学の重要性を再認しています。

〇ファシリテーター農学研究科修士課程1年/農学専攻 果樹園芸学
農学部2回生/資源生物科学科

【総合人間学部】
総合人間学部グループ担当の田口 かおりです。
私の専門は、絵画や現代美術の保存修復です。突然ですが、みなさんは美術館に行って、「この絵画の下に違う作品が眠っているかも」と思ったことはありませんか?実のところ、何世紀も前に制作された作品のなかには、過去の保存修復によって大きく姿形が変わっていたり、最初に描かれたものがもはや見えなくなっていたりする例があります。私はこうした美術の「履歴」に関心があり、ひとつひとつの作品の顔=表面がどのように決定されてきたのかを科学的な調査と美術史研究を組み合わせながら解明することを試みています。美術に興味がある方、展覧会に行くのが好きだという方、もちろんそうでない方も、気軽に楽しくお話しましょう。総合人間学部には幅広い専門の先生達がいて、分野を超えたユニークな研究が繰り広げられています。みなさんの関心と結びつく出会いがきっと待っているはず!

〇ファシリテーター人間・環境学研究科修士課程1年/人間・環境学専攻 共生世界講座
総合人間学部3回生/認知情報学系

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