キャリアストーリーを知るOG社会人インタビュー

より美しく。
世の女性が美しく、毎日笑顔でいられるように。

西岡 真実子 NISHIOKA Mamiko

文学部 行動科学科 卒業
高知県 土佐高等学校 出身
株式会社ワコール

ひたすら部活動に励んだ高校時代。
高校時代は体育や体を動かすことが好きで、バレーボール部に所属し、部活中心の生活を送りました。部活が休みの日は、友達とクレープを食べに行ったり、カラオケに行ったり、プリクラを撮りまくったり、とどこにでもいる普通の高校生でした。3年生になり、部活が終わると同時に、あこがれだった京大をそのまま目指すことにしましたが、現役時代は普通に受験勉強をして危機感も少なく、学校や塾の勉強をしていました。受験に失敗し本格的に京大を目指すことを決めてからは、今までの生活が一変し、早い時は朝の8時半から遅い時は深夜2時まで、地元の塾にこもって仲間と一緒に勉強しました。文学部を選んだのは、もともと日本史や世界史といった暗記系科目が得意だったことや、自分の興味がある学問は何か?と考えたときに、歴史や心理学、社会学などそのほとんどが文学部で学べるものだったからです。通っていた高校が自由な校風で、京大とも共通するところがあるので、自分には合いそうだなという思いもあり、絶対に京大!という気持ちを持って必死で勉強していました。塾の中で切磋琢磨する中で、自分を見つけることができ、仲間とともに刺激し合った日々は今でも大切な思い出のひとつです。もがき苦しみ、自分ができることをすべてやりきった受験。合格した瞬間は何事にも代えがたい喜びがありました。

チームのまとめ役として、再び部活動に熱中した大学時代。
京大文学部に入学した後も、引き続き女子バレーボール部に所属。部活動を主軸に置き、授業やバイトのスケジュー ルを立てる毎日でした。副キャプテンとして、部員の技術レベルやモチベーションの足並みをどうやったら揃えることができるのかを考えたり、大学内の体育会という組織の会議にバレーボール部代表として、毎週出席していました。時には部の運営に悩むこともあり、部活をしていない人をうらやましいと思うこともありましたが、その環境を選択したのは自分で、その中でしか楽しめないという事もよくわかっていたので、選択したからには悩むことや辛いことがあっても、その環境をより楽しもうと考え、悔いのない学生生活を送りました。生き甲斐を持って生活することの大切さを学んだ日々だったと思います。授業のある日は2限目から4 限目まで出席、その後は21時まで部活、部活が終わると部員と食事。休日はひたすら家に引きこもってYouTubeを鑑賞する大学生活でした。大学生活の中でできた友人は、自分のやりたいことを貫く、群れない、思いやりがある、賢くユーモアもある人ばかりで、今の自分とも通じるものがあり、私が高校時代に思い描いていた「京大生」のイメージとほとんど同じでした。

今、自分が選択した環境を楽しむ。
就職活動では、女性が生き生きと働いている企業を軸に動きました。その中でもワコールの「世の中の女性に美しくなってもらうことによって、広く社会に寄与することこそ、わが社の理想であり、目標であります」という企業目標に共感し、ここで働きたいと思いました。現在は材料を扱う部署で、デザイナーが選んだ材料が量産に適したものなのかを判断したり、お客様が安心して身に着けることができる生地、生産場所なのかを確認したり、似た材料を安い材料に集約してコストダウンをはかる業務を担当しています。自分の判断がそのまま製品の品質や原価に直結するため、材料開発のタイミングで自分が押さえきれていなかったことがトラブルにつながることもあります。モノづくりの要ともいえる部署で、学生時代とは比べ物にならないほどの責任範囲の大きさや、責任の重さを日々感じ、自分の力不足に悔しさを覚えることも数多くあります。ですが、学生時代に身につけた「まずは人の話を聞き、お互いに納得できる最高の妥協点を見つける」ことを常に意識することで、前向きに乗り切っています。世の中の女性が、気分が落ち込んでいるときに、素敵な下着を身に着けることでテンションをあげて、日々笑顔で過ごせるようお手伝いができれば幸せです。私は毎日の気分や洋服に合わせて下着を選んでいますが、もっと多くの女性に下着選びの楽しさや必要性を知ってもらいたいと強く思っています。そのためには様々な商品を理解し、どのようにアピールしていくか、ということが大きな課題だと感じています。日々こうして忙しくしているので、休日のうち1日は必ず家でゆっくりするようにしていますが、あとの1日は中高時代の友人や職場の友人とわいわいやっています。

上司・同僚からの一言

中田 慶生さん
技術生産本部材料管理部材料購買一課 課長

入社四年目で既にチームの中心として活躍してくれています。社内外問わず誰からも信頼され、それを鼻にかけることもなく、ときには謙虚過ぎるのではと思うくらいの気持ちで業務に励み、日々成長している姿を見る事は私にとって非常に楽しみであり、幸せな事でもあります。引き続き今の気持ちを忘れる事なく、キャリアを積み重ねていってください。期待してます。

いつかモノづくりの仕組みを変えたい。

「ゆりかごから、ゆりイスまで」。ワコールには赤ちゃんの肌着から、シニア層の下着まで、すべての女性に必要な商品があります。これからも多くの専門知識を習得し、モノづくりの仕組みを考えて変えていきたい。わからないことは「西岡さん」に聞けばなんでも解決する、といった「生き字引」のような存在を目指して努力していきたいと思っています。今よりももっといいものが作れるよう、会社や社会を変えていける人材になれたら本望です。

こうやって勉強してました

分からないところは後回しにせず、完全に理解するまで諦めない。また、自分が理解しているようで理解していない部分に気づくように、仲間同士でわからないところを教え合うようにしていました。朝から深夜まで1日中、仲間と苦楽を共にすることができたのも、地元の小さな塾だったからかもしれません。
受験する大学を決めたら、何が何でも諦めない気持ちを持ち続けることが大事だと思います。疲れる事もあるけれど、私は一度も勉強をやめようとか休もうとか思いませんでした。何より自分が決めた事だから「諦めない」そんな気持ちがずっとありました。浪人した1年間は、かけがえのない仲間ができたことと、自分の状況を受け止めるための大切な時間だったのだと今では思っています。


今、受験を控えて不安を覚えたり、逃げたくなったりしていると思います。人間は必ず楽な方に行こうとします。今、自分を甘やかすのは簡単です。今やっていることは必ず結果となって現れます。普通の高校生だった私でも、努力をすれば京都大学に入学することができました。自分に自信をもって頑張ってください。私の後輩として京大を目指される皆さんを心より応援します。