キャリアストーリーを知るOG社会人インタビュー

部活動で培ったチームを支える力
従業員を支える今に繋がっている

高橋 まどか TAKAHASHI Madoka

総合人間学部 国際文明学系 卒業
奈良県 智辯学園高等学校 出身
関西電力株式会社

青春を勉強に捧げよ! 勉強一筋の高校時代
幼い頃から好奇心が強い性格だった私。中高一貫の学校に進学し、中学生の頃に両親や学校の先生から「目指すなら高い所を目指しなさい、自分自身の可能性が広がる選択をしなさい」と言われ、ぼんやりとですが京大を意識したことを覚えています。ただ、中学ではそんなに成績も良くなかったのですが、そんな私も高校時代には一念発起。高校時代を一言で表すと「勉強一筋!」でした。当時は学校の方針で部活動がなく、スポーツコースの生徒以外は勉強に集中!していました。 部活がない分、青春を勉強に捧げろと言われてました(笑)。18時半まで図書館が開いていたので、当時はそこに入り浸っていました。授業が終われば友達みんなでワイワイと「今日は図書館行く?」「今日は帰るわ」みたいな。おしゃれなカフェとかでなく、図書館が私達のたまり場で、宿題や勉強をする場所でした。みんなで遊んだり勉強したり、部活動の代わりに楽しく過ごしていました。
学校では先生が親身になって指導してくれたり、センター試験用の補講や志望学校別の補講もあったりと、受験に対する学校のサポートは大きかったです。

京大は私の好奇心を満たしてくれる知の学び舎
高校の頃、好きだった科目は英語と世界史です。英語は、小学生の頃から英会話スクールに通っていたので一番得意な科目。世界史は担当の先生の授業がとても面白かったのでのめり込みました。するとだんだん、「国際」や「文明」というキーワードに敏感になり、これらが学べる大学に進学しようと考えました。その候補の一つが京大だったのですが、本格的に志望したのは高校3年生になってから。オープンキャンパスで京大を見に行った時のことです。大学全体の自由な雰囲気や、学生が発するエネルギーにまず圧倒されました。そして、総合人間学部の授業内容を聞いた時、世界の歴史を学びながら現代の経済や政治史を勉強できる、そして芸術系の授業もあることを知りました。人間や文明、自然など、学ぶ分野の幅が広く、教養を深めるにはすごくいいな! と思いました。自分の知的好奇心がビシビシ刺激されて、学ぶなら京大だ! とその時、強く感じました。自分が社会に出た時にきっと役に立つと思って選んだ学部でしたが、その判断は今も間違っていなかったと実感しています。

夢だった部活動!
体育会系アイスホッケー部のマネージャー

私は大学に入ったら絶対やると心に決めていたことがあります。それは、部活動に入ること。高校時代に部活がなかった私にとって、チームで何かをするというのは憧れでした。ただ運動は苦手だったので、マネージャー志望ですね。いろいろ見学した結果、先輩方の雰囲気が良かった体育会系アイスホッケー部に入部することになりました。当時の私にとって未知のスポーツだったのも好奇心が刺激されたのかなと思います。大変だったのは時間のやりくりです。アイスホッケーはアイスリンクの氷を一番荒らすため、他の氷上競技の練習が終わった後に練習を行います。時間的に夜中です。それでも、チームのみんなと一緒に1つの目標を追うというのはこれまでにない素晴らしい経験だったので、やりがいを持って取り組んでいました。卒業後も、当時の同期やコーチ、先輩後輩達と仲良く交流出来ているのは特に嬉しいですね。久しぶりに会っても近況報告しながら思い出話をしている内に当時に戻った感覚になります。
もちろん勉強面でも、総合人間学部は人類が直面するさまざまな課題に挑む学部であり、どの講義を受けても新鮮で面白いと思いました。その中で私はイギリス史(海賊の歴史)を専門に勉強しましたが、大好きな世界史にどっぷり浸ることができて、学業と部活動で充実した学生生活を送れたことに満足しています。

チームの一員として関電の従業員を支えたい
部活のマネージャー経験を通して芽生えたのは、「責任感を強く持って働きたい」という意識です。就職活動時は、生活に必要なライフラインであるインフラ業界など、社会的に影響力が大きい企業に焦点を絞り、中でも、全てのビジネスや生活の営みの基盤となる電力を扱うためビジネスのフィールドが広く、また、OB・OG訪問を通して尊敬する社会人像に近い方が多かった関西電力で働くことを決めました。私が就活をしている時期に、電力小売全面自由化の話が出ていて、変化の環境で、会社とともに自分自身も成長できると考えたことも理由の一つです。
1年目は奈良営業所での営業職からスタート、2年目に本店に異動し人事労務分野の業務を担当した後、現在は採用を担当しています。人々の暮らしに直結する会社で、従業員の健康管理や人材採用を担当させてもらうことは、働いている従業員を支えることだと思っています。そして従業員を支えることで、関西電力の事業自体に携わっていると感じながら仕事ができる点に、やりがいを感じています。学生時代に培ったチームのマネジメント、マネージャーとしてチームに何ができるかというのを常に考えていた経験は、会社として成長するために、従業員にいかにやりがいを持ってパフォーマンス高く仕事をしてもらうかを考えるという今の仕事に生きていると思います。

上司・同僚からの一言

奥野雄平さん(関西電力株式会社 人財・安全推進室 採用グループ(平成23年3月 京都大学 経済学部 経営学科 卒))

高橋さんは、私より2歳年下なのですが、頼りがいのある「相棒」「仲間」として見ています。仕事に対しては常に前向き・意欲的に取り組む一方、穏やかで、親しみやすく、安心感のある明るい女性で、いつも周囲に慕われている姿が印象的です。私もこれだけ頑張る後輩がいると、「自分も負けていられない」と良い刺激をもらっています。これからも、一緒に頑張りましょう。期待しています!

組織全体のサポーター

人事や労務、採用は企業に必要な人材を見極めたり、サポートしたりする重要な仕事だと思って取り組んでいます。これらの仕事の専門性を高め、ノウハウを蓄積していきながら、いつかは組織全体を見る仕事や会社全体の方向性を考えるような仕事にも挑戦してみたいと思っています。今の会社にやりがいを持って働いているので、この中でキャリアアップしていきながら、一人の女性としても、育児や家事など、家庭との両立を図っていきたいと思っています。

こうやって勉強してました

私は、学校の先生と小学生の頃から通っている個人塾の先生、私のことを誰よりも知っているそれぞれの先生方から受ける指導を元に勉強を進めました。どの参考書をいつの時期に解くか、赤本に着手する時期、センター試験に集中する時期など、タイミングやメンタル面も含めてサポートしてもらいました。「京大は過去問に特徴がある」と言われ、英語も国語も解答欄が大きく、その中でいかに的確に自分で論理だてて書けるかが試されていたように思います。先生からは長文と難しい文を読むのに慣れるよう指導され、ひたすら過去問を解き続けていました。最初は自信がなかったのですが、勉強を積み重ねていく中で模擬試験でも結果が出るようになり、自分の中に自信が生まれてきました。


自分が今やっている勉強について、どういう目的でやっているのか意識すると、受験だけでなく大学に入ってからも役に立つと思います。目的意識を持って自分で勉強するという姿勢が身につくと思うので、そこはぜひ考えてみてください。京大には多種多様な学生がたくさんいて、魅力的な先輩も多いので、人とのつながりを楽しめます。