7月より始動した「女子学生チャレンジプロジェクト」、採択チームの中から文学研究科修士課程1年・西村陽菜さんたちのチームに密着取材！！第1弾レポートをお届けします。
（参照：https://www.cwr.kyoto-u.ac.jp/story/w-challenge/）

 

ヤマトトウキの産地で薬草と人々とのかかわりを体験

女子学生チャレンジプロジェクトに採択された文学研究科修士課程1年・西村陽菜さんたちのチームは、「薬用作物栽培における課題・価値の再発見と地域社会での共有」をテーマにした取り組みを進めています。薬用作物の中で着目しているのは、漢方薬の原料として特に婦人薬に用いられる頻度の高いトウキです。現在は、生産地の一つである奈良県宇陀市でフィールドワークを行い、ヤマトトウキ栽培の現状を調査・分析することに力を入れています。

2023年9月30日には、メンバー5人が宇陀市内の宿泊施設が実施するヤマトトウキ葉の収穫・加工体験プログラムに参加しました。トウキ葉の刈り取りやハーブチンキなどの加工、商品化予定のトウキ葉を使ったアイスクリームの試食のほか、周辺の歴史散策と野草紹介など盛りだくさんなメニュー。生薬の原料となるのはトウキの根ですが、奈良県下では葉も有効活用しており、地域の観光と結びつけた六次産業化の事例を体験する機会にもなりました。メンバーからは「大自然の中でただ無心に葉を刈り取るのが楽しかった」「トウキと人々とのかかわりを体験的に知ることができた」「体験も付加価値になることを実感した」などの感想が聞かれました。