ホーム > あいさつ

あいさつ

センターについて

女性だからこそ、たおやかに好きな道を切り開いてほしい

理事・副学長 稲葉 カヨ

 理系の研究科の女性は数名という大学院時代を過ごし、女性用の施設は一つとして整備されてはいないという不自由さはありましたが、実験は楽しく、運の良いことに助手の職を得て、現在の私につながりました。
どのような時代にも、社会にも、必ず、どこかに突破する道はあります。
研究もその一つだし、それ以外にも道はそれぞれ。自分の好きなこと、自分に合ったものを探すことが大切だと思います。とはいえ、人生を歩いていくなかで、いろいろなことに出会います。一つの道だけに固執してしまうと、見えなくなってしまうこともあります。でも、折れたらダメ。たおやかに、好きなことを足がかりとして、そこからつながる道を探してください。
 女性には緻密さやコミュニケーションのうまさなど、女性ならではの感性や考え方があると思います。男性社会だからと臆することなく、男性社会だからこそ、「女性」であることをうまく使い、積極的にそのなかに入っていくことも必要だと思います。
 みんながお互いの能力を伸ばせる可能性をつくり、お互いの意見を戦わせ、認め合い、高め合っていく。多様性に満ちた社会のなかで、好きなことを見つけて、自分の道を切り開いてください。
 京都大学は、がんばる皆さんへ、支援の手を惜しむことはありません。ごいっしょに男女共同参画社会を実現しましょう。