京都大学男女共同参画推進センター / Kyoto University Gender Equality Promotion Center

各種支援制度

アンケート報告

対象者:令和元年度第1期 研究・実験補助者雇用制度利用者14名
形 式:実績報告と同時にメールにて依頼。
回答率:100%(14名)

  1. 「研究・実験補助者雇用制度」を利用することで、どのようなことが可能になったか
  2. 「研究・実験補助者雇用制度」を利用した感想
  3. この制度を利用する上で、困ったこと、改善した方がよいと思うことがあるか
  4. この制度の募集情報の入手方法(※複数回答あり)
  5. その他

 

1.「研究・実験補助者雇用制度」を利用することで、どのようなことが可能になったか

  • 大学での勤務時間の多くは講義・実習とその準備・調整に追われている現状ですが、本制度を利用させて頂くことで、限られた研究時間でも自身が指示や確認を行いながら、補助者の方と連携し効率的に文献検索やデータ分析準備などの作業を進めることが可能となりました。
  • 子供達の送迎時間から就労時間が制限されている上に、学外での実習、演習、講義などの教育dutyが非常に多く、研究はいつも後回しになっておりました。本制度を利用してデータ収集やデータベースの作成などを補助者に依頼することができ、短期に集中的にデータ収集ができ、節約した時間を解析や論文執筆に使えることができました。育児と研究と教育業務の両立が以前よりできるようになりました。
  • 安心して実験計画を立てられるようになった。流行性の病気などが保育園で流行ると、子供たちは大概感染し保育園に行けなくなってしまう。季節変わり目などは、いつ保育園からお迎えの要請があるかハラハラしながら仕事をする。子の急病で、何週間もかけて準備してきた実験が駄目になってしまうことが心配だったが、補助者を雇用することで常にバックアップしてくれる存在が支えになり、まともな実験計画を立てることが出来た。実際に、子供が急病の時にはあらかじめ共有していたプロトコルや実験ノートなどが役に立った。「あとお願いします」とお互いに言える環境を整えられたことが何よりの成果だと思う。
  • ライブラリの作製・定量・定性解析など時間がかかる作業を補助して貰うことで、データ解析に時間を割けるようになりました。
  • 実験を手伝っていただくことで、データをまとめる時間を作れることができました。補助者がいない時は、やるべきことが多すぎて空回りするようなところがあり、思うようにこなしていけずストレスが溜まるばかりでした。実験していただいて、出してもらったデータを客観的に眺められるのが良いです。何より、思考や調べものに時間を割くことができ、新しいアイディアが浮かんできます。
  • 申請者は昨年11月に第二子を出産し、今年4月から研究活動を再開したが、第二子が哺乳瓶を拒否したこととで、4月~10月の半年間は勤務時間が短時間に限られてしまった。しかし、手順や待ち時間の長い実験を、補助者に進めてもらうことで、滞りなく研究活動を進めることができた。現在、その成果を論文としてまとめるべく執筆を進めている。
  • 私の研究テーマは「眼難治疾患に対する治療法の開発」であり、日々様々な実験を行っている。
    実験に使用する細胞や動物は、維持・管理が必須であるが、研究者は通勤時間が長く、1歳の子供の育児をしている為、研究に十分な時間が取れない。この制度を利用することで、維持管理といった日々のルーティンを補助者にお願いすることが出来、その後の実験や解析のスピードが上がり、研究を着実に進める事が可能になった。
  • 研究・実験補助者と協力することで、研究を効率よく継続することができた。子供の急な発熱等で早退しなければならない時でも、後を任せて早退できた。
  • 本制度を通して長時間かかる実験を進められるようになりました。作業を分担することで、私自身はデータ解析や論文執筆に集中できるようになり、効率があがりました。また、共同研究先や学会に赴く際も、学内での実験を中止する必要がなくなったので、様々なことを円滑に進められました。
  • 保育園への送迎、子供の通院、入院の付き添い、家事の分担等のため、どうしても細切れ時間内でできる研究が中心となり、時間のかかる有機合成実験や膨大な量のデータを解析するような研究はできずにいましたが、本制度で有機合成や、データ解析の一部を分担していただくことにより、今後の申請につながる成果を得ることができました。
  • 保育園の送迎で,長時間の実験が難しかったが,本雇用制度を利用することで,補助者に実験装置の立ち上げや立ち下げをお願い出来るようになり,時間変化の観測や,まとまったデータの取得が可能になった。また,この半年の間に雇用関係にあった学生も実験技術や解析の手法を獲得することが出来,今後もより良い共同研究者として一緒に実験を進めていくことが出来るようになり,教育的な利点もあった。
  • ルーティン的な作業を分担することにより、論文を読んだり新しい実験系を立ち上げることに時間を割けるようになった。
  • 補助者の方が研究をサポートしてくれることで、保育所の迎えの時間までに仕事を終えられる事、子供の体調不良時でも研究が中断されることが少なく、研究を続けられる事が可能となりました。また、補助者の方にお願いすることと、私自身が行うことを整理することにより、効率的に時間が使えるようになりました。これにより、研究成果を国際・国内学会で発表することに繋がりました。
  • ライフワークバランスをとることが以前より可能になりました。妻と子どもがいるが、学位(博士号)を取得できていないため夜中まで働き詰めになることが多いが、今回の補助制度のおかげで家庭の時間を増やせました。また、研究に関しても実験を行う以外に、先行研究などを勉強するなど実験以外の研究時間を増やせました。

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2.「研究・実験補助者雇用制度」を利用した感想

  • 大学の勤務時間は学務で手一杯となり、家庭の事情からエクストラの時間を捻出することが難しい状況でしたが、本制度で補助者を雇用し研究を進めることが可能となり、大学教員として教育と研究の両方の責務を果たすことが可能になりました。本当にありがたいことと感謝しております。
  • 夫が単身赴任をしており、平日は協力が得られない中で0歳(3ヶ月)、2歳、4歳を育てておりますが、家事や育児で精神的にも体力的にも非常につらい状況でした。上司や共同研究者は協力的で恵まれた環境ですが、思っていた以上に研究の時間が取れないことから何もかもが計画通り進まず、帰宅後も休日も気持ちが休まりませんでした。この制度のおかげで以前より研究の時間が確保できるようになり、精神的に余裕ができました。心より感謝申し上げます。
  • この制度で雇用するはずだった候補者が、雇用期間直前に辞退してしまい、新たに候補者を選定するのに時間がかかってしまった。利用できる期間が決まっているため、実際に雇用できたのは20-30% 程度の日数になってしまった。もっとこの制度を有効に使いたかった。
  • 出産後は、保育園の保育時間内でしか仕事ができず、出産前と比較して仕事に割ける時間が大幅に減りましたが、この制度を利用することで「考えること」と「データ解析」に時間を割けるようになりました。また、ラボでしかできない実験部分を補助して貰えるようになったため、子供の急な体調不良で出勤できない日も、自宅でデータ解析ができ、以前よりダメージが少なくなりました。
  • 継続して同じ技術員の方に働いていただいており、技術が向上していってどんどん高度なことを任せています。本制度のおかげで、これからの自分自身のライフワークとなる研究の礎を気付くことができました。ありがとうございました。
  • 産休育休明けは、子どもの体調も安定せず、急遽欠勤せざるを得ないという場面が多々ある。また、哺乳瓶拒否等の問題から、勤務時間が短時間に限られてしまうこともある。そのような状況下でも滞りなく研究活動を進めていくためには、実験補助者の存在は非常に有用であったと感じる。
  • この制度を利用することで、子育てと両立して研究を進める事ができるようになり、とても感謝している。これにより得られた研究成果を、研究課題や研究チームへの貢献、延いては患者さんへの貢献に繋げられるようにしていきたいと思う。
  • 実験補助者に仕事を手伝っていただくことで、安心して、子育てと仕事の両立を行うことができた。まだ研究成果が出ていないため成果をもとに資金を調達することができず、個人の資金で雇用することは困難であり、非常に有り難い制度である。
  • 本支援制度では、研究室単位ではなく個人で専任の実験補助者を雇用できるので、実験を依頼しやすく、その他の業務に集中できるようになり、格段に研究スピードが向上しました。
  • 7月に長女が生まれ、上の長男も赤ちゃん返りする中、家事・育児・仕事を目一杯こなしても仕事が滞るような状況で、現在進行中のプロジェクトの成果を出しつつ、新たなプロジェクトの提案をしていかなければなりませんでしたが、本制度を利用することで、新たな研究にも着手でき、研究計画の目途を立てることができたのは大変大きな意味がありました。
  • 以前は,まとまった実験が出来ず,成果が出し辛い状況にあり,家庭と仕事の両立で精神的にも辛かったが,本制度を利用することで,うまく人にお願いし,実験を進めることが出来るようになり,研究の進展だけでなく,精神的な安心も得ることが出来,非常に助かった。
  • 半年という期間だと応募も少なく、まともな人材に来てもらうのはなかなか難しいと感じました。習熟が求められる作業は慣れた頃に退職となってしまい、短期間で習得できる仕事中心とせざるを得ない状況でした。また半年で育児に関する環境が劇的に変わることもなく、研究に割ける時間が制限されるのは変わらないため、やはり期間が短いと感じました。
  • 仕事と育児の時間を確保することができ、精神的にも体力的にも、無事に過ごせていることに感謝しています。
    このような制度が広く普及し、出産・育児・介護をする研究者の支えになることに期待しています。
  • 私のように、配偶者や子どもがいるが、キャリアアップの観点で問題を抱えている人には非常に有益な制度であると思います。とても困っていたので、大変助かりました。

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3.この制度を利用する上で、困ったこと、改善した方がよいと思うことがあるか

  • 制度を利用できるか否かがわからない状況で補助者を探すことが難しかったです(もし「否」になった場合お断りしないといけなくなるため、ホームページなどで大々的に募集をすることができません)。制度利用が決まった後、補助者の雇用を決めるまでの時間的猶予がないことはやや大変でした。
  • 6月に出産して8月から復職する前提で申請し採択していただきましたが、4-5月分のみの助成で6-9月は助成対象外とされました。産休中は監督者不在のため助成できないとのことでしたが、8-9月は復職しているので助成対象にしてほしかったです。特に育児休業を取得せずに復職すると、子供の月齢で保育時間に制限があり、それに伴い就労時間も短くなるので助成金が使えると助かります。産休中は科研費を含め使えない研究費が多いので、産休中も使える助成制度があればもっと研究も育児も頑張れると思います。
  • 候補者辞退により制度利用期間が短くなってしまった。もう少し、融通が効くと利用しやすくなると思う。特に今回は、産休後、申請者の所属が変わった上、異動先はラボ立ち上げ期だったこともあり補助者を公募するしかなく、さらにこの制度の雇用条件は時給や勤務時間に制限があるためなかなか応募がなく苦労した。本当に補助者が必要な時に、補助者選定に時間も労力も費やしてしまった。
  • 本制度の雇用時間、雇用期間の拡充を望みます。
  • 雇用期間を半年間から一年単位にするほうが、雇用者は依頼しやすく、実験補助者も契約しやすいと思います。私の場合、幸いにも近くに適当な技術者がいましたが、そうでない場合は、雇用期間・給与の観点から実験補助者を外部から募集するのは難しい印象を持ちました。
  • 本制度では、大学院生等を雇用することが多いかと思いますが、学生は講義、研究やその他の活動で大変忙しく、学生の時間と手伝ってほしい実験等の時間を合わせるのが難しい場面がありました。本制度について、学外にも周知し、学外からも経験者を実験補助者として雇用しやすい環境を整える必要があるのではないかと感じました。例えば、学外の実験経験者の中で本制度に関心がある方に実験補助者バンク(?)に登録してもらい、実験補助者を希望する人と実験補助者バンクに登録した人が面談してマッチングすれば、そのまま雇用し、マッチングしなければ、学内の院生等を雇用するといったこともできるのではないかと思います。実験補助者バンクには、学外の実験経験者の他、学内の学生も登録してもらうようにすれば、人材をより活用しやすくなると思います。
  • 期間についてはシステム上仕方ないのかもしれませんが、年単位だと助かるように思いました。
  • 実験の補助者として、社会人を採用する場合、半年の雇用しか保証ができず、非常に不安定な雇用環境です。また、現在の時給設定では、半年という短い期間で直ちに即戦力となる理系の大学卒、修士卒の補助者を見つけること自体が難しいです(派遣会社で勤務した方が給料がよく、半年よりは長い期間、勤務が保証される場合が多いため)。理系の学術背景を有しない社会人の場合、現在の時給設定でも採用できる機会が増えますが、実験器具の使用法の伝達などが必要なため、半年という短い期間ですと、慣れたところで、勤務終了となってしまいます。半年ではなく、少なくとも、1年以上の補助ができれば、もっとこの制度を利用して研究をしよう、とする方が増えるのではないかと思います。また、その方が、補助の効果を最大限に活かすことができるのではないでしょうか。
  • 制度上、申請者の書面上の労働時間内でしか補助を依頼できない点が困りました。労働契約の書類上では、実際の労働時間より大幅に少ない時間で労働契約が結ばれているので、補助を毎日4時間分ほどを依頼したかったが、平均して1-2時間分ほどしか依頼できませんでした。常勤職員などで時間の縛りがない場合は最大限の助成を申請できるが、特殊な事情を抱えたオーバードクターなどの非常勤はごく僅か、というのはこの点において制度に多少の歪みがあると感じたのが正直なところでした。研究室や申請者それぞれに様々な事情があるので、制度の本質を鑑みてもケースごとにより細かい審議がなされても良いのではないでしょうか。
    (それでも、本制度によって大変助けられたことは改めて申し上げます。)

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4.この制度の募集情報の入手方法(※複数回答あり)

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5.その他

  • 育児や介護と研究との両立は多くの研究者が直面する課題だと思います。こういった制度で大学がバックアップしてくださることは何より心強いです。ありがとうございます。
  • 貴センターが企画されている保育園にも申請させていただきました。
    今回は地元の保育園が奇跡的に1枠あいており、入園することはありませんでしたが、保育園や研究・実験補助者雇用制度があることで妊娠中も「子育てをしながらも研究は継続できる」ととても安心できました。ありがとうございました。
  • ベビーシッター派遣事業ですが、学会や実験等で出張する際に、急に家で子供の面倒をみてもらえなくなってしまったいう場面があります。この場合、出張自体をやめるというのが一番簡単なのですが、出張をやめると他への影響が大きい場合は、子供を出張先に連れて行ってでも出張しなければならないということがあります。その場合に、出張先でベビーシッターを利用できるように制度を拡張していただけると便利かと思います。
  • 本制度は、出産や育児といった大きなイベントで仕事と家庭のバランスをとることが難しい研究者を支援する、大変有益で有効な制度だと思いました。感謝いたします。

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