京都大学男女共同参画推進センター / Kyoto University Gender Equality Promotion Center

各種支援制度

自分が先輩や上司などの立場で後輩や部下に接するには?

自己主張トレーニングの参加者で、自分が先輩・上司として後輩・部下にどう接したらいいのか考えたいという方が増えてきています。
女性が研究や仕事を続けていれば、そういったニーズが出てくることは、ごく当然のことと思われます。
それにしても女性が上の立場に立って指導したり注意したりすることにとまどうことが多いのはどうしてでしょうか。

ひとつには、モデルとなる女性の数が少ないということがあるかもしれません。
先輩や上司の女性がたくさんいれば参考にしやすく、いくつかのパターンから自分に合ったやり方を選ぶこともできるでしょう。
ところがモデルが数少なければ、たとえば「先輩はズバズバものを言うタイプだから、みんな黙って言うことを聞いていたけれど、自分はきつい言い方はできないから、どうしたらいいだろう?」などと悩んでしまうことになります。

もうひとつは、女性が男性より上の立場に立つということへの居心地の悪さがあるのではないでしょうか。
それは男性の中に女性に上に立たれることへの不満がまだまだあるのかもしれませんし、女性にとっても女性の上司から注意されることへの反発もあるように思います。

さらには、最近ではハラスメントに対する意識も高まっている中で、女性がハラッサー(ハラスメントの加害者)として訴えられるケースも出てきています。
そこには、「女性だったらきっとやさしく対応してくれるはず」というような固定的なイメージがあって、厳しく注意されたときに、その期待が裏切られたことによって、男性上司の場合よりも強い反発になってしまう、ということもあるのではないでしょうか。

それでは、具体的にはどういうふうに接したらいいでしょうか。

まず基本的な自己主張の手法を活用すればいいのだと思います。
「IメッセージとYOUメッセージ」の考え方はここでも有効です。
注意をする際に、「あなたは能力がない」というようなYOUメッセージでは、相手の人格を否定する言い方になり、ハラスメントになる可能性があります。
たとえ相手に問題があったとしても、相手を追い詰めるような言い方は気をつける必要があるでしょう。

ただ、だからといって何の指導も注意もできないというのも問題です。
必要な注意をしたために、相手が理不尽に機嫌を悪くしたとしても、それは相手の責任です。
言うべきことを自信を持って、率直に言っていけば相手も聞きやすくなります。
そして同時に、相手の反応を見ながら必要があればフォローすることができればいいでしょう。

やはり何度も経験を重ねると、だんだんやりやすくなっていきます。
自己主張トレーニングで、自分の言い方を客観的にチェックしながら練習をしてみてもいいかもしれません。